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図書館情報学会にて口頭発表を行いました

2012年5月12日に、三重大学にて開かれた2012年度日本図書館情報学会春季研究集会で、宇陀研卒業生(2012年)の酒井麻里さんが発表を行いました。

 

 

酒井さんは今回、「大学図書館職員を対象とした機関リポジトリに関する意識調査」と題し、卒業研究として行った調査の結果を発表しました。

 

研究背景

「機関リポジトリ」とは、大学をはじめとする研究機関が、自分の機関において行われた研究の報告書や論文を、PDFなどの電子的ファイルとして保存し、インターネットを通して公開する仕組みです。大学では普通、図書館がその役割を担っており、図書館の新しい業務として注目されています。

一方で機関リポジトリは、本の貸し借りを中心とした従来の図書館の業務とは毛色の違う仕事であり、今後図書館の業務として定着するか懸念されていました。

 

研究方法と結果

そこで酒井さんは、大学図書館職員が機関リポジトリに対してどのような意識を持っているのか調査し、機関リポジトリ業務が図書館に定着しうるか考察しました。調査は、国立大学図書館2館と、私立大学図書館2館に対して行いました。

結果、大学図書館職員は機関リポジトリを、図書館業務として認識している一方で、実際に機関リポジトリに関わっていない職員は、その仕事内容について詳しく知らないということが分かりました。

しかし職員の間には、今後も機関リポジトリを図書館業務として続けていくという意識があり、人事異動などによって機関リポジトリ業務を経験する職員が増えれば、自然と図書館の業務の一つとして受け入れられる可能性が高いことも分かりました。

 

会場から

発表に対し、会場からは「調査を行った大学図書館は、大学全体の中でどのような立ち位置にいるのか」「機関リポジトリに関する仕事とはどのようなものなのか」「今回は意識の調査しかしていないのか」などのご質問を頂きました。

 

参考

本発表については、発表要綱に詳しく掲載されています。

酒井麻里, 松村敦, 宇陀則彦, 佐藤翔, 逸村裕. 大学図書館職員を対象とした機関リポジトリに関する意識調査. 2012年日本図書館情報学会春季研究集会発表要綱, p.49-52, (2012.5).

その他の宇陀・松村研究室の学外発表については「主要業績」をご覧下さい。